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No.98 2006/03/02~2006/03/08掲載
言語と教育 言語教育法・実技(実習) 

次の文章を読み、問いに答えよ。

 100点満点のテストで、70点を取った学習者がいたとしよう。この成績がいい成績なのか、そうではないのかは、なかなか難しい問題である。

 例えば、このテストが復習テストのようなもので、出題者は80%から90%の得点を期待していたら、この成績はあまり望ましいものとは言えない。一方、このテストが、平均正答率50%程度の選抜テストのようなものだったら、素晴らしい成績ということになる。つまり、テストの種類や目的によって、点数の評価というのは変わってくるのである。

 しかしながら、①ということに話を限れば、ある程度一般的なことも言える。

 この評価で問題になるのは、得点から平均点を引いたもの、すなわち平均からの偏差である。これは、その受験者の得点が平均以上なら正の値になり、平均以下なら負の値になる。例えば、このテストの平均点が60点なら10であり、85点なら-15である。こうして同じ70点でも、他の受験者の成績で、いい成績にも、またそうでないものにもなるのである。

 しかし、平均からの偏差は、その得点が平均値より上か下かはわかるものの、どのくらい上か、また下かということはわからない。そこで、この受験者の平均からの偏差を、さらに全受験者の②標準偏差で割って、標準得点というものを出してみる。

 これは、得点の平均値からの隔たりを、標準偏差単位で示したもので、テストの得点が正規分布をなしていれば、これによって、その得点が全体のどのあたりに位置するかを正確に知ることができるのである。

問1) 文章中の①に入る最も適当なものを選べ。

  1. 診断的評価
  2. 標準評価
  3. 相対評価
  4. 客観的評価

問2) 文章中の②について述べたものとして最も不適当なものを選べ。

  1. 標準偏差は、正または負の値を取り、単位は平均値と同じである。
  2. 標準偏差とは得点数値の散らばり、あるいは、分布の広がりを示すものである。
  3. 標準偏差が大きい場合、小さい場合よりも、得点数値の散らばりは大きいことになる。
  4. 得点が正規分布をなしていれば、平均値を中心として、標準偏差の範囲内の上下に、約68%の受験生が含まれることになる。

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【解答】

問1) 3
問2) 1

【解説】

問1) 相対評価は、受験者集団における当該受験者の位置を相対的に出すものなので、その解釈はある程度決まっていると言える。
問2) 標準偏差は、得点の散布度を示すものなので、正の値しか取らない。

 



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