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No.95 2006/02/09~2006/02/15掲載
言語と心理 言語理解の過程 

次の文章中の(①)~(⑤)に入る適当なものをそれぞれ選べ。

 1970年代に入って、認知心理学における知識に関する研究は、記憶を中心に進められたが、それとは別に(①)理論という、知識についての注目すべき研究の流れが生じてきた。(①)は、特定の概念を表象するための構造化、組織化された知識の集合と考えられている。また、同時期にこれと同様の概念を表すものとして、フレーム、あるいは(②)という術語も用いられている。これらの理論は、知覚、言語理解、記憶の想起などの過程における(③)処理の進行をうまく説明するものであるが、まだ検討すべき課題もいろいろとある。
  ところで、知識の中には、さまざまな認知的活動を遂行する際のやり方に関する知識、(④)がある。この知識の場合、実際の認知的活動の遂行を伴わないと意図的に想起するのは難しく、また、遂行中においても、想起されてはいるが、意識されない場合が多い。この知識の表象に関する研究は、未知の部分が多いが、現在では、記憶の情報処理をモデル化する場合は(⑤)を用いて表されることが多い。

 

1 イメージ  2 スキーマ  3 プロトタイプ  4 スポットライト・メタファー

1 パラダイム  2 レキシコン  3 スクリプト  4 クライテリオン

1 場独立型  2 場依存型  3 ボトムアップ型  4 トップダウン型

1 意味記憶  2 宣言的記憶  3 手続き的記憶  4 エピソード記憶

1 アルゴリズム  2 フィルター・モデル  3 プロダクション・システム  
4 階層型ネットワーク・モデル

 

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【解答】

① 2   ② 3   ③ 4   ④ 3   ⑤ 3

【解説】

1975年にラメルハートによるスキーマ、ミンスキーによるフレーム、シャンクによるスクリプトの提案がそれぞれなされた。これらは厳密には異なる部分もあるが、本質的には同様の概念であり、心理学では一般的にスキーマ理論と呼ばれている。

トップダウン型処理とは、私たちが持つ知識に基づいて、高次なレベルからの制御の下で情報が処理されていくこと。

手続き的記憶とは、運動技能のように言葉では表現しきれないような学習経験の記憶であり、自転車の乗り方、泳ぎ方などのような記憶である。

プロダクション・システム(production system)とは、「もし状態がAならば、Bをせよ(if-then)」形式のルールを用いて問題解決を図るシステムのこと。プロダクション・システムでは、これを「条件―行動」という情報として表現しており、これをプロダクション・ルール(production rule)という。

 



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