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No.93 2006/01/26~2006/02/01掲載
言語一般 日本語の構造 意味体系

次の文章を読んで、問に答えよ。

 意味論には史的意味論といわれる、意味の変化を研究する分野がある。
 意味変化とは文字通り、語の意味が時代とともに変化していくことであるが、その過程は、初めは本来の意味とは異なった比喩的用法や誤用とされていた意味が、次第に社会的に認められるようになるものである。
  変化の方向としては、一般に、拡大・縮小・転義などがある。

 

問1)

意味の拡大、一般化の例として、最も適当なものを選べ。

  1. 固有名詞だった「瀬戸物」が、陶磁器の意となった。
  2. 酒の肴の意であった「さかな」が、魚類の意となった。
  3. 元来、広く家屋の敬称だった「みや」が、神殿の意となった。
  4. 謙譲の自称詞であった「未亡人」が、他人に対しての敬称の意となった。
     

問2)

文章中の下線部の「比喩的用法」について、「のこぎりの歯」「雪の肌」のように類似性に基づいた用法を何というか。

  1. シミリ
  2. シネクドキ
  3. メトミニー
  4. メタファー

 

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【解答】

問1) 1
問2) 4

【解説】

問1)

愛知県瀬戸市およびその付近で作られる焼き物を「瀬戸物」といったが、そこから意味が拡大、一般化して、現在では普通名詞として陶磁器全体を指すようになった。
2、3 は縮小の例。4 は、価値の上昇の例。

問2)

メタファーとは、隠喩のこと。シミリとは直喩、メトミニーは換喩、シネクドキは提喩のこと。

 



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