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No.499 2015/01/13~2015/01/19掲載
言語一般 日本語の構造 文法体系

次の文章を読み、各問いに答えよ。

【節の構造】

 単文は一つの節でできているが、複文は二つ以上の節からなる。複文には主節が一つあり、他は全て従属節である。
 複文において、主節にはさまざまな文法カテゴリーの形式が出現しうる。「先輩に聞いた話では、花子は遅くまで片付けさせられていたらしいよ。」という文の述語部分には、順番にヴォイス、アスペクト、テンス、Aモダリティが出現している。現れるカテゴリーは、この他に肯否、丁寧さがある。
 しかし、従属節の場合、これらの文法カテゴリーの出現に制限がある。「~ながら」「~つつ」などの形式を取る副詞節では、 (ア) は出現するが、それより後の文法カテゴリーは出現しない。「~れば」「~と」「~たら」などの形をとる条件節では、ナラ節を除いてテンスは出現しない。
 このように、節の種類によって取りうるカテゴリーが異なるが、これらからその文的度合・従属度が分かる。上述の副詞節は、最も (イ) 従属節である。

 

問1)

文章中の下線部A「モダリティ」について述べたもののうち、最も適当なものを次の1~4の中から一つ選べ。

  1. モダリティは、認識のモダリティと伝達のモダリティに分けられる。
  2. モダリティは、認識のモダリティと対事的なモダリティに分けられる。
  3. モダリティは、ムードとも呼ばれ主に客観的な素材を伝達する。
  4. モダリティは、ムードとも呼ばれ文法形式によってのみ表現される。

問2)

文章中の (ア) に入れるのに最も適当なものを、次の中から一つ選べ。

1. ヴォイス  2. アスペクト  3. テンス   4. 肯否

問3)

文章中の (イ) に入れるのに最も適当なものを、次の中から一つ選べ。

  1. 文的度合が高い
  2. 従属度が高い
  3. 独立度が高い
  4. 統合度が高い

 

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【解答】

問1)

1

問2)

1

問3)

2

 

【解説】

問1)

3の客観的素材は「コトガラ(客観的事実)」に該当する部分。4は韻律によっても表される。

問2)

「固い椅子に座らせられながら、話を聞いた」のようにヴォイスは現れるが、アスペクト、肯否、テンスなどは現れない。

問3)

1と3は同じ意味。副詞節は、取れる文法カテゴリーの制限が強く、それは従属度が高いということにつながる。4は錯乱肢。

 



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