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No.377 2011/10/04~2011/10/10掲載
総合問題  

次の文章を読み,下の問いに答えよ。

言語使用に関わる対人的な関係は,基本的に上下もしく ( ア ) という次元,およびその延長線上に考えることができる。これらは丁寧な振る舞いをする(あるいはしない)際の言語的な方策の選択に際して重要な要因となる。
 上下とは,つまり一方がもう一方に対して上に立つか下に立つかという次元であるが,原理的には ( ア ) と切り離すことができる。たとえば,職場における上司や親は一般に上下の関係にあるが,いつも顔を合わせているとすれば,近い関係にある。
 また, ( ア ) は,自分より社会的な地位が低そうに見える人でも,道ですれ違うだけの間であるなら遠い存在であるので,たとえば日本語なら丁寧な方策が選択されるだろう。
どのような要素が上下の関係に関与するかも,文化によって異なると考えるべきだろう。
 

問1)

文章中の ( ア ) に入れるのに最も適当なものを,次の1.~4. の中から一つ選べ。

  1. 視点
  2. 親疎
  3. 恩恵
  4. 礼儀

問2)

次の文の下線部が,他と異なるものを,1.~4. の中から一つ選べ。

  1. 先月から東京におります。
  2. 先生から辞典をいただいた。
  3. 先方のご両親にお目にかかる
  4. そのことについて伺いたいのですが。

問3)

外国人との意思疎通と敬意表現の注意点について述べたうちで,最も適当なものを,次の1.~4. の中から一つ選べ。

  1. 相手の気持ちを不快にさせないように婉曲な言い回しを用いる。
  2. 日本人の言語習慣として文末の判断部分を相手の判断にゆだねる。
  3. 異なる言語習慣や文化をもつ相手に日本人以上の高い敬意表現を使用する。
  4. 相手の日本語の習熟度により,意図する内容が十分に理解できるよう配慮する。

 

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【解答】

問1) 2
問2) 1
問3) 4

【解説】

問1)

「上下」の関係を縦軸とすれば,横軸は「親疎」の関係といえよう。一般に,初対面(疎) のときほど高い敬意表現を用いるが,やがて親しくなるにつれ崩れていく傾向にある。

問2)

1 は「敬語の指針」の分類で言えば,謙譲語Ⅱ(丁重語)に該当する。

問3)

敬語は,話題の人物同士の社会上の身分・立場の上下,年齢,恩恵や利害,間柄の親疎, さらに,対話の場面の雰囲気などによって,複雑に使い分けられる。外国人に対しては, その人の日本語のレベルに合わせて,調整した話し方をした方がむしろ適切であろう。

 



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