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No.24 2004/09/09~2004/09/15掲載
言語一般 日本語の構造 文字と表記

次の文章を読んで、後の各問に答えよ。

 「現代仮名遣い」は1986年7月1日に内閣告示されたものであり、語を現代語の音韻に従って書き表すことを原則としている。ただし、この原則通りにいかないものも多数存在する。例えば「じ・ぢ」「ず・づ」の表記などはその典型である。現代口語文において、左記の四つのひらがなを発音として使い分ける日本人はいないだろう。①歴史的に見れば確かにその発音も文字も使い分けが行われていたのだが、現代ではその区別はなくなってしまっている。それでは、その表記はどうなるのだろうか。次にいくつかの語例を示してみる。
 ② /tizimu/→a.ちじむ  b.ちぢむ
 ③ /katazuku/→a.かたずく  b.かたづく
 ④ /zimeN/→a.じめん  b.ぢめん
 ⑤ /sekaizju:/→a.せかいじゅう  b.せかいぢゅう
 それぞれ2種類の書き方ができるわけだが、どちらが正しいかおわかりだろうか。また、なぜそうなのか説明できるだろうか。一人前の日本語教師であると自負するなら、これらのことがすぐにでもわかる、あるいは説明できることが望ましいことは言うまでもあるまい。
 

問1.文中の下線部①について、四つ仮名の混同が始まった時期はいつか。

  1. 平安期
  2. 鎌倉期
  3. 室町期
  4. 江戸期
     

問2.②~⑤について現代語の表記として正しいほうをa、bからそれぞれ選べ。


問3.②~⑤の答の説明として適切なものをそれぞれ選べ。

  1. 漢字の音読みでもともと濁っているものであり、「じ」「ず」を用いて書く。
  2. 同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」
  3. 二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」
  4. 現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として、それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし、「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。

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【解答】

問1.3
問2.② b  ③ b  ④ a  ⑤ a
問3.② 2  ③ 3  ④ 1  ⑤ 4

【解説】

問1.四つ仮名の混同は室町時代末期より始まり、江戸時代には完全に混同した。

 



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