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No.130 2006/11/01~2006/11/08掲載
言語と社会 言語使用と社会 

次の文章を読み、後の各問いに答えよ。

【敬意表現】
 言語使用に関わる対人的な関係は、基本的に上下もしくは(①)という次元、およびその延長線上に考えることができる。これらは丁寧な振る舞いをする(あるいはしない)際の言語的な方策の選択に際して重要な要因となる。
 上下とは、つまり一方がもう一方に対して上に立つか下に立つかという次元ではあるが、原理的には(①)と切り離すことができる。たとえば、職場における上司や親は一般に上下の関係にあるが、いつも顔を合わせているとすれば、近い関係にある。
 また、(①)は、自分より社会的な地位が低そうに見える人でも、道ですれ違うだけの間であるなら遠い存在であるので、たとえば日本語なら丁寧な方策が選択されるだろう。どのような要素が上限関係に関与するかも、文化によって異なると考えるべきであろう。

 

問1)

文章中の(①)に入る最も適当なものを選べ。
1. 視点  2. 親疎  3. 恩恵  4. 礼儀

 

問2)

敬語の使い方として、不適当なものを選べ。

  1. 先生が見えました。
  2. 明日お宅へまいります。
  3. 先生がお呼びしています。
  4. 昨日先生に申したとおりです。

 

問3)

外国人との意思疎通と日本語の敬意表現について、最も適当なものを選べ。

  1. 相手の気持ちを不快にさせないように、婉曲な言い回しを用いる。
  2. 日本人の言語習慣として、文末の判断部分を相手の判断にゆだねる。
  3. 異なる言語習慣や文化を持つ相手に日本人以上の高い敬意表現を使用する。
  4. 相手の日本語の習熟度により、意図する内容が十分に理解できるように配慮する。

 

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【解答】

問1) 2
問2) 3
問3) 4

【解説】

問1)

上下を縦軸とすれば、親疎は横軸となる。一般に、初対面のとき(疎)ほど高い敬意表現になるが、親しくなるにつれて崩れていく傾向にある。

問2)

「先生がお呼びになっている」が適切。

問3)

敬語は、話題の人物同士の社会上の身分・立場の上下、年齢、恩恵や利害、間柄の親疎、さらに、対話の場面の雰囲気などによって、複雑に使い分けられる。外国人に対しては、その人の日本語のレベルに合わせて調整した話し方をしたほうが適切であろう。

 



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